半夏一つ咲き  紅花

しゃりん徒然日記
07 /12 2018

生産者の方が紅花を持ってきました。綺麗ですねー。夏本番前の今が紅花のシーズンです。

紅花といえば「山形」と連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか?生産量はもちろん山形県がダントツの一位で、二位の埼玉県の約2倍の量を栽培しています。


「半夏一つ咲き」
夏至から11日目を「半夏生」といい、新暦では7月2日頃にあたります。その頃に、広い紅花畑の中で一輪だけが最初にポツンと咲き、それを合図に翌日以降、次々と花を咲かせる神秘的な咲き方のことをいいます。



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昔、紅花を摘む娘たちは、紅花の葉のふちにあるトゲで手の指先が傷つき、血でその指を赤くしたそうです。本来なら唇を紅色に染め、女性をよりいっそう綺麗に見せるはずの紅花なのに、自分たちでは使う贅沢も許されず、お金持ちの婦人の唇を彩るために自分たちの指先が傷つくなんて、なんとも切ない話です。

なので、紅花摘みは朝露で葉のトゲが柔らかくなる早朝に作業するのだとか。


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次第に品種改良が進み、生花用にトゲの無い種類の紅花が出来ました。こちらがそうですね。葉のふちにトゲのような物が見えますが柔らかく、触っても全然痛くないです。


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紅花は逆さまに吊るし、乾燥させてドライフラワーにする他に、染料として使用されたり、種子から絞った「ベニバナ油」が、コレステロールを下げる効果のある油として使用されています。


「行く末は 誰が肌ふれむ 紅の花」

芭蕉の俳句ですが「私が摘む紅花は、将来、誰の肌(唇)に触れるのだろう」と紅花を摘む娘たちの、自らが使うことも出来なかった高価な紅花への羨望と、自分の境遇を嘆いた心情を詠んだものではないでしょうか。



紅花の赤い色を見つめていると、紅花を摘む娘たちの指先から流れ出る赤い血が、紅花をよりいっそう朱色にさせているのではないだろうか、と思えてきました。

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